ボックスに歪みがありますが、CDや冊子は綺麗な保存状態です。
フランスのオルガン音楽(22CD)
マリー=クレール・アラン
バッハのオルガン作品全集を3度も録音したことで知られるマリー=クレール・アランは、フランスのオルガン奏者ということもあって、フランス音楽にも熱心に取り組んでいました。
このセットには、アランが録音したバロックから20世紀作品に至る作品が収録されており、フランスのオルガン音楽を手軽に楽しむことが出来ます。
51ページのブックレットには、各ディスクのトラック表と、使用されたオルガンのほか、マリー=クレール・アランとフランス音楽についての欧文エッセイも掲載される予定です。
【オルガン大国フランス】
フランスの宗教はカトリックが主流で歴史も長く、古くから大聖堂や教会などには数多くのオルガンがありましたが、フランス革命で多くの教会が破壊され、一緒にオルガンも壊されてしまったため、19世紀以降に新たに設置された高機能な楽器が多いのが特徴でもあります。
当時新たに設置されたオルガンは、同時にオルガン奏者の仕事も生みだし、それに刺激された作曲家があらわれて多くの作品が生み出され、やがてフランス・オルガン楽派とも呼ばれる一大潮流をつくりだすことになります。
フランスのオルガン音楽でまず思い浮かぶのは、ヴィドールやヴィエルヌ、ギルマン、メシアン、デュリュフレといった近現代作品での、いかにもパイプオルガンといった趣の壮大で華麗な作品ですが、瞑想的なフランクやフォーレの作品も有名ですし、フランス革命による破壊以前の古いオルガンのために書かれたクープランやグリニーといった親しみやすいバロック作品にもまた魅力的なものがあります。
【オルガン録音が得意なエラート・レーベル】
オルガンのレコーディングに豊富な経験を持つエラート・レーベルが1959年から2000年にかけて取り組んだこれらの録音は、技術面でも高い評価を得ており、レジストレーションの達人でもあるアランならではの音色の美しさや響きの豊かさについても申し分のない水準で再現してくれているのがポイントとなっています。
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