大分県の「なつほのか」は、近年注目されている高温耐性の早生(水稲)品種で、特に大分県の平坦部や湾岸部を中心に令和4年度から本格導入が進んでいます。「にこまる」を親として鹿児島県で育成された新品種で、「ヒノヒカリ」と同等の良食味を持ちつつ、高温登熟耐性や大粒であることが特徴です。
特徴・由来
• やや甘みがあり、ほどよい粘り、粒ぞろいの良さが特徴です。
• 高温耐性が高く、夏の暑さに強い品種として開発されました。
• 「ヒノヒカリ」と比較して収量が高く、倒伏にも強い傾向があります。
• 令和4・5年産で日本穀物検定協会の食味ランキング「特A」評価を2年連続で獲得しており、品質・食味の安定性にも優れています。
生産と利用
• 令和6年度には大分県全域で3,000ha以上作付けされ、今後も拡大が見込まれています。
• 暑さで白濁粒が増える傾向のある他品種と違い、「なつほのか」は粒がきれいで、冷めても美味しいという特徴もあります。
• 早生品種なので、「ヒノヒカリ」より早く収穫できるのも利点です。
• 中山間地や平坦地、標高ごとに適した品種選定がされており、県内全域で広く作付けされています。
このように「なつほのか」は、大分県の新しい主力品種として評価されており、これからも栽培拡大とともに普及が進む見込みです
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