■作品解説:1926年制作の木版《午睡》は、山口進が西洋近代美術の造形構成を自らの版画表現に転化した初期作。
キュビスム的構成やフォービズム(野獣主義)の量感表現を踏まえつつ、人体と室内空間を柔らかい曲線とリズムで統合している点に注目したい。
横たわる裸婦の形態は、彫りの陰影によって浮き上がるように造形され、木版ならではの物質感と温度をもつ。背景の窓や壁にかけられた絵画は、現実と芸術の二重構造を示唆し、アトリエという場の自己言及的な構成を成立させている。
単なる西洋模倣ではなく、版木の物質感を通じて近代の造形原理を日本的抒情へ昇華させた試みといえる。山口が後に展開する人間存在への関心の萌芽を読み取ることができる一枚であると言えよう。
■作家名:山口進
■作品名:午睡
■技法・ED:木版
■サイン:版上サイン
■作品サイズ:縦12.8cm×横19cm
■作品状態:ヤケ、所々にシミ
■額サイズ:縦39.5cm×横45.5cm
■額状態:小キズ、経年
■付属品・備考:箱/制作年:1926年
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