IWC製機械の番号から1912年頃の制作と推測され、113歳ほどのアンティーク品となります。
ケースは14金無垢イエローゴールド製で、裏蓋2枚に14金無垢刻印があります。
ダイヤルのポーセリンは目立つ傷なく美しい上メーカーロゴを廃し、ローマ数字に精美な形状のルイ針といったシンプルで伝統的かつ気品あるヨーロピアンスタイルとなっておりこのメーカーでは珍しい外観です。
ネイルセットで正面左上のボタンを爪で押しながらリュウズを回して時間調整、リュウズのみ巻くとゼンマイが巻かれ動きます。
機械はcal.65, 16jewels, 18,000振動、ルビーもシャトン留めで配置されている元祖フィンガーブリッジの大型タイプです。この後徐々に小型化、薄型化し腕時計と共有化されたりもしていきます。
機械上のスイスの特許番号31457の刻印は、IWCが1904年に取得したゼンマイの巻き上げを適切な範囲内に制限するストップワーク機構が搭載されていることを示し、ゼンマイが完全に巻き上げられる際の過度なトルクを防ぎ、時計の精度と耐久性を向上させます。
特許番号55231はIWCが1912年7月に取得、文字盤をムーブメントに固定するために改良された機構の採用を示しており、ネジ式からバネ式クリップへの変更により組み立てやメンテナンスの効率を向上させるものです。
なお、大変古い品であることをご理解の上、完璧な製品をご希望の方はご遠慮ください。
文字盤カラー: 白(瀬戸/ポーセリン)
ケース: 14金無垢
動作: 良好
目立つ傷・割れなど: スレ・小傷程度で目立つものなし
付属品: なし
直径: 約51mm(リュウズ含まず)
重量: 約80g
(参考)類似機械の組み上げ動画
https://youtu.be/GeH9Tn2iKoI